2013年2月22日金曜日

台本を使っての練習

高槻でのスキルアップクラスの、今期最後の講座となりました。
今日の講師は平岡さんです。今回のシリーズ(全12回)の中で、ほぼ唯一テキスト(台本)を使ってレッスンをするのが平岡さんです。
今日も前回渡された、シェークスピアのテキストを使ったシーン練習が主な内容となりました。テキストがあるからとはいえ、演技は役者さん同士のやり取りですから、テキストに書かれたやり取りを、(まるで楽譜を基に演奏するように)実演してみせる必要があります。場面の解釈は演出家の仕事ですが、基本的なやり取りを演じられるのは俳優の仕事となります。練習では台詞をまずは読まずに、このシーンで行われてるやりとりを即興で演じることをしました。台詞は字が読めれば語ることはできますが、やり取りは相手との関係の変化ですから、相手を感じられなかったり、相手のアクションに対する反応が自在でなければ、演じることが難しくなります。
当然ですが、頭でわかってもなかなか演技で「表現する」=伝える(台本どおりに見えるようにする)のは簡単にはいきません。平岡さんが指摘する、「ちゃんと演じないと見えて来ない」「目的に裏打ちされた行動でなければならない」は、頭でわかるだけではだめで、からだでわかる作業が必要なのです。簡単そうに見えても、やってみると思った以上に身体は不自由なのです。
 今日のレッスンでも、「できない」と頭を抱えてしまった人がいましたが、そもそもそういうものだと思います。