今回の二口さんのクラスは「相手と瞬時に反応できる技術を身につけること」がテーマです。
初心者にはわかりづらいことかもしれませんが、演技は自分が何かを起こすというより、相手のアクション(言葉だけでなく、仕草や、ときには雰囲気、表情なども含めて)そうしたものに対してのリアクションから生まれてきます。
二口さんが以前から行っている、独特のエクササイズ「出会いのエチュード」はその根源的な練習のように感じます。予め何の想定もなしに、非常にシンプルに相手から感じられるものを受けて、それに素直に反応するエクササイズで、言葉は使いません。
演じるものは心の中に起こってくる「これでいいんだろうか?」という気持ちや、直感を邪魔するさまざまな心と身体の抵抗から自由になって、相手とまさに対話します。
やってみて無理な場合は、やめてもいいというルールです。
をの時の体調や、集中度にも左右されますが、いい感じの即興ができた時にはたぶんやっていても楽しい感じで、見ている側にも多くのイマジネーションがわき上がります。