2011年6月20日月曜日

あらかじめ決めないこと

5月24日のラボの様子をお伝えします。担当の伊藤です。

この日は、まずバレーボールラリーから行いました。30回ぐらい行くようになったでしょうか。その後、手と手を合わせての即興ダンス。また、様々な音を発して、その音に即時的に反応していくゲームをしました。

手と手を合わせての即興ダンスですが、これが見た目以上に奥が深い事が次第に分かってきました。相手との攻守のバランスが非常に重要です。相手に何かをさせたいのか、相手に何かして欲しいのか。二つの欲望が渦巻きます。参加者の組み合わせによって、全く違うものが立ち上がるのです。誰一人として同じ人間がいない、といった当たり前の事を改めて思い知らされます。

その他にやったものとしては、二人の人物が舞台中央に歩いていき、すれ違い、すれ違った後に何を思い、どう動くか、といったものです。これはかなり無茶ぶりに近いかもしれませんが、この課題にどう向かっていくのかを見るのは、本当にみていてワクワクします。何を思いどう動くか。ある意味究極の課題と言っても過言ではないと思います。しかし、この課題に正解は一つも無いでしょう。個々の俳優の心の現れが、複雑な回路の果てに行動として見えてくる。言葉ではよく分からないでしょうから、参考までに前回の様子を動画としてアップします。今後も可能な限り、動画をアップして、どういったワークショップがおこなわれているかお伝えしていきたいと思います。