2013年5月13日月曜日

身体への意識


こんにちは!ブログ担当の平田です。2週目土曜日の講師は大熊ねこさん。今回、受講者が2人と少なかったのですが、その分じっくりと自分の身体と向き合うとこが出来たと感じました。

始まる前に、自分の身体が今どのような状態かを確認します。筋肉痛、首の後ろ側が少し痛い、などなど。今回は主に、「腰の遊び時間」というワークを行いました。床に寝転がって、自分の腰が一番幸せな状態になるように、動かしていきます。元から気持ちいいとわかっている形にするのではなく、あ、こういう風にも動かせるんだなぁ、じゃあこうしてみたらどうかな、というように、貪欲に続けるのがポイントです。気持ちいい場所を見つけたら、しばらくそこを堪能してみたり、あくまで腰の声を聞いて腰を中心に動かします。最初は「腰の声を聞く」ということにピンと来なかったのですが、続けている内に腰だけに集中出来るようになってきて、頭でなく身体がこういう状態を求めている、ということに気付く瞬間が増えてきました。腰の次は肩、足など他の足りていない場所、と続けて、最後はらせんを描くように周りの空気と関係していきながら、立ち上がるところまでいきます。床から離れる辺りになると、最初はどう動かそうかな?と頭で考えていたのがほとんどなくなり、身体が中心で動いていたので、不思議な感覚でした。そして、続けていくことでまた新しい発見があるワークだと思うので、自分でもやってみようと思いました。

次は、2人で行うワークです。彫刻というワークで、1人がもう1人の腕、足などを好きなように動かして形を作っていきます。指先、腕の角度、首の向き、など細部にもこだわってポーズを作り、出来たところで、今度は10秒かけてそのポーズを完全に崩します。と思ったら次は10秒かけて元のポーズに戻ります。それを5秒、次は1秒、と続けます。自分では自分のポーズの全体像が見えていないので、正確に戻るのはなかなか難しいです。もう1人の人がそのポーズを手直しするのですが、そちら側に関しても、どう直しても細部が微妙に違うなぁと思ったり、また逆に最初のポーズより洗練されていく気がしたり、と色んな感じ方がありました。

次に行ったのは、1人がポーズを取り、もう1人が目をつぶってその人に触り、そのポーズを再現するというもの。2人で交代でやりましたが、どちらもそれなりに再現することが出来ました。が、指先や足先の微妙な形、逆に大まかな腕の角度、はなかなか読み取り辛く、完全に再現するのは難しかったです。また、相手に触るとき、上のワークで触ったときより慎重に触っていることに気付きました。触られている側としても、とても丁寧に扱ってもらっているのがよくわかります。触る、という単純な行動からも関係性や気持ちが読み取れることがわかり、とても興味深かったです。一緒にやる相手により変わるだろうなぁ、とも思ったのでぜひ色んな人とやってみたいワークだと思いました。

演劇、と聞くとやはり台詞があるものとイメージしがちですが、今回の講座を通して身体へ意識を向けることがどういうことか少しわかった気がします。身体1つを取っても面白い表現はたくさんあると思うので、もっと学んでいきたいと思います。