2013年5月20日月曜日

呼吸の柔軟性


こんにちは。ブログ担当の平田です。今日の講師は田中遊さん。今回は「呼吸」を中心にしたワークでした。

初は呼吸を可視化してみよう、ということで
部屋の片側の壁を0、反対側の壁を100として、目一杯吸った状態を100、逆に最後まで吐いた状態を0として、呼吸しながら動いてみます。
動くスピードも呼吸に合わせます。一気に吸いこんだら早く動き、息を止めたら止まり、40~60の呼吸を繰り返してみたり。

呼吸の柔軟性が、そのまま声の表現力に繋がります。「呼吸を合わせる」というのも比喩ではなく、例えば明るいトーン・アクティブな呼吸で話しかけることで、相手に台詞のテンション・どのようにその台詞を言いたいのかが伝わります。

最初は壁から壁への移動だったのを、部屋の中全体を動いていきます。呼吸のレベルに動きを合わせるだけでなく、身体の動きが先行して呼吸が生まれたり、お腹や腕、身体の各部位に口がついているつもりで呼吸をしてみるなど。普段の生活で呼吸をそこまで意識することはやはり少ないので、なかなか呼吸と身体がリンクしているのかどうかが掴み辛かったです。それでも時折、頭で考えるのではなく身体や呼吸が先行した部分があったので、自分でそこをもっと追究してみようと思いました。

さらに呼吸に色をのせるつもりで声をのせていく、というワークも行いました。もちろん完全に考えないわけではないのですが、頭が固くなってしまうとやはり難しく、もっと回数を重ねてみたいと思いました。

また、内で作った感情と外に出る表現は、別個のものではなく、互いに繋がっているものだということも上のことを追求していくことで実感できるのではないかと思いました。外に出る表現から、感情を作っていくことも出来ると思うと、演技の幅も広がるのではないかなと感じました。
 
もう1つおこなったのが、声のワークで2文字の言葉だけを発して会話、掛け合いをします。2文字の言葉は意味がなくてもあってもいいし、前の言葉に繋げて意味をつけてもいいし、ふと2文字でなくなってもいい、というものでした。これもやってみると、相手の言葉の言い方、雰囲気から受け取ったものをすっと言葉に出すのがなかなか難しかったです。上手くのっていた2人の会話を聞いていると、言葉の内容に依存しない感情と気持ちのやり取りが成立していて、不思議な感じでしたが、とても面白かったです。

やはり、呼吸はその時の身体や心のアクティブさ、そして「表現」に直結していることがよくわかりました。今回上手くいかなかった部分は、自分でも研究してみようと思います。