こんばんは。今回のブログ担当の平田です。スキルアップクラス講座、5月4日(土)の講師は高杉征司さん。ゲームのようなワークショップで、終始和気あいあいとした雰囲気でした!
参加者のお互いの名前は、ワークの中で覚えよう!ということでまずはじゃんけん列車ゲームをします。小さい子がやるような遊びそのままですが、大事なことが詰まっています。まずは相手を見ること。高杉さんは話をされるとき1人1人しっかり目を見て話されていましたが、相手をちゃんと見るというのは伝える上で大切なことです。そして次に言葉。ゲームの中で名前を言い合って、こんな漢字なんですよーなどもちょっと話しながら、よろしくお願いします、というように人とコミュニケーションを取るのに言葉は必須です。そして最後に触れること。以前に学校でワークショップをした時のエピソードを交えながら説明していただきましたが、相手に触れることは「その人」との1対1の関わりで、それによって心を開いてリラックスして関係を作ることが出来るんだなと感じました。
さて次は、見えない縄を使って大縄跳びをします。やってみると、本当にはないはずの縄に当たりそうになって思わず顔をそらしたり、見ていても本当に縄があるように見えてきます。しかしここで途中、高杉さんが縄を全く気にせず間を通り抜けます。途端にあったはずの縄が見えなくなり、一生懸命飛んでいることが滑稽に見えてくる、という事態に(笑)
1つの映像、光景を作るには全員の努力が必要です。逆に1人の行動が全体を壊してしまうこともありえる、ということですね。
引き続き、今度は見えないボールでバレーボールをします。ルールは3回以内のパスで返すこと、ボールを誰に回したいかその人の名前を呼ぶこと。やっていることはバレーボールですが、頭を使いながらというのがなかなか難しく、パスする人の名前を考えていたらボールが落ちてしまっていたり、間に合っても見当違いの方へ飛ばしてしまったり……。ですが、ミスは神様からのギフトです!ミスをした分学べることがたくさんあります。そして点数が入ったらハイタッチして喜び合います。全力でやって、そして全力で楽しむこともワークショップにおいては大切ですね。
次にやることはとても簡単です。部屋を歩き回り、手を叩いたら止まる。不自然に止まるのではなく動きの流れですっと止まります。それが出来たら今度は、手を叩かずに誰かが止まったらみんな止まる。周りをきょろきょろ見なくても気配を察知すれば止まることが出来ます。段々止まってから動き出すまでを短くしていき、そして次は止まるときに好きなポーズをつけます。これは見ないと出来ないので視覚に頼る面が多くなりますが、段々動きの流れでスムーズに止まる→動き出すことが出来ます。音楽を流してそれを聴きつつ歩いて、ちょっとずつ音楽にもノリながら動いて止まるを繰り返します。人は日常生活で常に色んな感覚を働かせながら生活しています。1つのことだけしている、というのはなかなかありません。ですがこうして改めて、いくつかのことを意識してやるとそれぞれは簡単な動作でも難しく感じました。
さて、いくつかのことを同時にやる、ということで鏡のワークをします。2人が向かい合って、片方の人がやる動作をもう片方の人が真似します。それだけではなく、右からは別の人が(真似する側の人に)簡単な計算問題を出し、左からはまた別の人がプライベートな質問をします。同時に3つのことをこなすということです。やってみるとある程度は出来るのですが、1ケタの足し算なのに間違えてしまったり、左からの質問をずっとスルーしていたり、真似しているつもりが気が付いたら全然違うポーズになっていたり、と全員かなり苦戦をしていました。多くのことを意識するのは難しいですが、先ほども言っていたように本当はいつもやっていることです。その分普段から少し意識をしてみると、トレーニング出来るかもしれません。
今回のワークショップはずっと楽しい雰囲気の中行われていて、わたし自身普段は激しく動き回ったりするのは得意ではないのですが、気負わずに参加できました。上手くやらなきゃ、面白くしなきゃ、という気持ちでいると緊張もするし、自分を閉じてしまうことになります。それではせっかく教わっても自分の身にはならないなと感じました。今回それぞれのワークのポイントとして学ぶこともありながら、そういった姿勢、相手を感じる、空間を感じる大切さというのも実感することが出来ました。