2013年6月18日火曜日

「演じる」とは?


こんばんは。ブログ担当の平田です。スキルアップクラス、3週目土曜日の講師は高杉征司さんです。今日は、座学(ディスカッション)を中心にした内容でした。

まずは、いつもと同じくジャンケン列車から始めます。
そして前回も行った、円になって自己紹介をしつつ、隣の人の手を握り、それを回していくワーク。話す方も、話す+手の両方に意識が必要ですが、聞く方も聞く+手への意識が必要です。手に集中し過ぎて話を半分しか聞いていなかったり…。どっちの場合でも2つのことを同時にこなすことが大切です。

次もお馴染みになってきた、エア大縄跳びと、エアバレーボールです。
大縄跳びは、半分ずつで見る方とやる方に分かれましたが、見ている側にまわると、あえて縄を無視して間を通ったとき、一気に場面が崩れるのがよくわかりました。
バレーボールの方はそろそろ慣れてきたので、同じテンポで続けるだけでなく、落とすか落とさないかギリギリのところを狙ってみたり、色々工夫できるなと思いました。

さて、今日のメインはディスカッション形式で行います。
「演じるとはなにか?」ということを中心に7人で話し合います。
なかなか、こういったことをじっくり時間をとって話し合うことはないのと、ほぼ初めて会った人ともこういう話を出来るということがとても新鮮でした。

今回の話し合いを経て、役者というのは何だろう?そして、舞台上で演じるというのはどういうことだろう?という2つが頭に残りました。

例えば、ストーリーがあって、その中の一つの役を演じるのが役者、というのはわかりますが、では、ストーリーのやはっきりとした人物、役のない芝居の場合、どういう状態が「演じている」になるのだろう?と思いました。例えば抽象劇やパフォーマンス・ダンスのような芝居も演じていることに変わりはないと思います。この話し合い中で答えは出ませんでしたし、そもそもこういうことに本当に答えがあるのかもわかりません。ですが、そのヒントは日常やこういったワークショップで行うようなことの中にあるのではないかと思いました。

そして舞台上で演じること、ということですが、話し合いの中で、レジのアルバイトで接客しているときが、ちょっと演技をしている状態に似ているという話をしました。では、それが舞台で演じることの代わりになるだろうか?という話になり…おそらくそれは代わりにはならないと思います。ではどうしてならないのか?それは、例えばお客さんが観ていて、照明がや音響が入って……ということ以外にももっと根本的な理由があるように思います。自分の、演劇に関する哲学を持っておくのが大切だと高杉さんがおっしゃっていましたように、そこを突き詰めて理解することで、自分の演技にもいい影響があるのではないかと思いました。

今回は、少し抽象的になってしまいましたがこういったことを考え、そして言葉にして話し合うというのは大事なことだと思います。そしてこうした話をほぼ初対面の人、違う年代の人と出来るのもワークショップの醍醐味だと思うので、ぜひもっと多くの人に参加していただければと思います!