2013年7月23日火曜日

呼吸を大切に


こんにちは。ブログ担当の平田です。スキルアップクラス土曜日3週目の講師は、田中遊さんです。今回の前半は呼吸と声、後半はそれを意識しつつ身体も使う内容でした。

初めはいつものように、身体を伸ばしながら、呼吸と地面につけている足を意識します。
床に仰向けになり、天井のタイル1枚分に向けて、「あー」と声を出し、しばらく続けたあと枚数を増やしていく、というのを行ったときは、集中する対象がはっきりしていると息の変化がわかりやすくなりました。
寝転がった体勢から、うつぶせになったり、座ったり立ち上がったり、身体の形を変えていき、それによる声、呼吸の違いも観察していきます。実際舞台でまっすぐ前を向いて立ったまま話すことはほとんどないと思うので、色々研究してみようと思います。
「あー」だけでなく、出したい声を出しながら部屋の中を歩きます。大事なのは自分だけで声を出すのではなく、周りの音も聞くことです。そこから誰か1人が止まったら全員止まる→誰か動き出したら全員動く、というのをやりますが、集中しながら呼吸は詰まらないようにするのはやはり難しかったです。

さて、後半はまず「フローズンピクチャー」をやります。出されたお題(公園、家事、夕食など)を3人で身体だけで表現する、というものです。パッと出て来る発想力も大事かもしれませんが、出て来なくてもとりあえず何か作ってみると1人が指針になって周りが出来上がったりします。逆に意思疎通が出来ていなくて全然違うものになってしまったとしても、そのどこを勘違いしたか?というのを見てみるのも面白いということでした。今回はお互いにどうしよう?となってしまうことが多かったのですが、またやってみたいと思います。

最後は上と似ているのですが、まず1人がなんでもいいので(木、ベンチ、~している人、など)身体で表現して、自分が何をしているのか言います。それに合わせて他の人が入り、絵が出来上がったら今度は1人残して、その残った人から発想出来る絵を作り……と、どんどん繋げていきます。
シチュエーションにとらわれがちになると、なかなか別の絵に繋がっていかないのですが、例えば人ではなく物で入っていくと、がらっと違った絵に移れることがあります。また、何になろうか?と考えてから入るのでなく、構図としてこの位置に入ると綺麗に見えるところへ入ってしまってから何になるか考えるという手順でもできる、というのは舞台に実際立ったときの見え方の練習にもなります。
途中から静止画でなく動いたり喋ったりもしていったのですが、これも動きだけに集中し過ぎて息が詰まると言葉が届かなくなります。普段普通にしているはずの呼吸が、こういう場面だと忘れがちになってしまいます。常に呼吸を大切にリラックスしておく練習をするのが大事だと感じました。